バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

2022-01-01から1年間の記事一覧

読了 - 「専門家」以外の人のためのリサーチ&データ活用の教科書

2022年12月21日、経産省とIPAが「デジタルスキル標準」をとりまとめ、公開した。 IT技術者としては20年以上前に同じく経産省が主導して公開しながらIT業界以外では認知度の低いままとなったITスキル標準の再来のように思えてならない。 有用なスキルとそのレ…

読了 - 東京大田区・弁当屋のすごい経営

「日替わり弁当のみで年商70億円 スタンフォード大学MBAの教材に」の文字に釣られました。 教材になったポイントは 当時、東京都心で1日5万食。 当日注文、当日配送で昼12時までに弁当が必ず届く。 廃棄率0.1%未満で弁当の味もいい このことをスタンフォード…

読了 - バナナの魅力を100文字で伝えてください

考えていることを適切に伝えるのは難しい。 誰でも日々、何かを伝えているけれども、雑談ではなく何かを伝えようとして伝えても、なかなか思い通りの結果にはならないものです。 それで「言いたいことを短くキレイてまとめる本」なのかなーと思ったのですが…

読了 - Deep Skill

伊藤洋一さんが読んでるとツィートしてたので入手してみました。 「仕事ができる人」の行動を分析すると、そこにあったのは 「人間心理」と「組織力学」に対する深い洞察力。そして、その洞察力に基づいた的確な行動力 これを「Deep Skill」と名付けて紐解い…

読了 - 話が進む仕切り方

「ファシリーダー」の教科書 中立的な立場でミーティングに参加する機会、普通に会社勤めしてるとあまり出会いません。 参加するミーティングと言えば、部署内、他部署、顧客、取引先、そんな人たちとの会議や打ち合わせ。 大人しくしていれば発言を求められ…

読了 - 失敗の9割が新しい経済圏をつくる

社内外で取り組んできたことをもとにプレゼンさせると成果報告になることがほとんど。 しかし取り組みをコンテンツにする場合、成果にたどり着くまでの過程も、聴衆の興味をひくコンテンツになる。 本書は、パンにまつわる新事業を立ち上げ、安定化させる、…

読了 - 新地方論

本書は、そんな複雑であいまいな「地方」をめぐるモヤモヤを書き綴った本である。 その書き出しのとおり地方の現実に対し、つらつらと雑感を書き連ねている印象を受ける。 切り口のテーマは10コ。 居場所、政治、メディア、アート、スポーツ、食、子育て、死…

読了  - 新訳 ハイパワー・マーケティング

本書は多くのマーケティング関連書籍の引用元になっている名著の新訳版。 17章にわたる解説は具体的な示唆に富み、なかなかに考えさせられる。 ただ、やはりボリュームがあるので腰を据えて一冊読むタイプの人に向いてるように思います。 章ごとに読むだけで…

読了 - 行動分析学マネジメント - 人と組織を変える方法論

人の行動は、変えられる。組織の文化も、変えることができる 行動分析学は、行動を研究対象として、その原因を分析し、行動の問題を解決していく科学。 そして本書は、人の行動、組織の文化を変えることに行動分析学が効果的として、その活用を解説する。 強…

読了 - ささるアイディア

アイディアのつくり方、その基本は既知の情報の組合せ。 どう組合せるかが「ささる」かどうかの境目なのでしょう。 「こうすれば必ずササる」、そんな正解はないはずですが打率の高い人はいます。 本書はそうした打率の高い、15人のクリエイター、クリエイテ…

読了 - 高校生とやってみた デザイン思考のプロセス術

新しく知った思考法を「分かった気になる」までの道のりは、嫌になるほどのつまづきを越えていくことになるもの。 3年に渡って「デザイン思考を高校生に教える」ことに挑戦した試行錯誤を綴ったのが本書。 毎年入れ替わる生徒相手に、新しいコト、しかも「デ…

読了 - SF思考 ーービジネスと自分の未来を考えるスキル

架空の、しかし現実に接続した未来 未来を思い描いて、そこから逆算して現在のアプローチを考える、というのはゴール志向の基本的な考え方。 ただ、その未来は遠くても10年後くらい。 SFの領域ではないですね。 本書のSF思考は、研究開発や新事業開発に向い…

読了 - 会話を哲学する

会話 > 情報伝達 「会話とは何か?」と問われてすぐに思いつくのは「情報伝達の手段である」ということ。 しかし、伝達の目的がなくても会話は起きる。 わかりやすい例の1つは「雑談」か。 本書は「コミュニケーション」と「マニピュレーション」が入り混じ…

読了 - 捨てる。手を抜く。考えない。

効率化 = (生み出す価値を増やす)or(費やすコスト、労力を減らす) 業務効率化という言葉にウンザリしてる人はたくさんいる、と思います。 そもそも業務効率とは「成果」を「コスト」で割ったものですから、分子(生み出す価値)を増やすか、分母(費やす…

読了 - 書く仕事がしたい

「作家」でなくてもいいんだ 書いて生きるには文章力”以外”の技術が8割 ライターとは、依頼を受け、取材をもとに原稿を作り、納品する仕事。 文章力はそこそこでいい。(「そこそこ」の具体的な説明も本書中に書いてます) いつかは自分も書く仕事をしてみた…

読了 - 意思決定のための「分析の技術」

目にしない日が無くなった「DX」。 欠かせない視点としてブラッシュアップしておきたいと思ったのが、分析スキル。 DXは現場レベルの改善を目指すものではなく、経営や顧客の視点が欠かせない。 そうした認識からも本書を手に取ってみた。 (本書のサブタイ…

読了 - ユーザーファーストの新規事業

「新規事業開発は一部の人だけが関わるもの」という印象だった。 でも先の見えない社会情勢の中。 会社勤めだった人も副業や起業に関わる機会は増えてるのでしょう。 それを考えると、新規事業開発って何をどうするものなのか、それを知っておくことは誰にと…

読了 - 地域が稼ぐ観光

人口減少、東京一極集中。 うまくやった「どこか」だけ活性化すれば、残りの多くは廃れていかざるを得ない。 本書は地域を持続可能にすることを目指すための方策として観光を挙げているように思う。 一部の企業が都会を離れたり、リモートワークが十分に普及…

読了 - ソフトバンクとユニコーン企業

企業評価の視点からユニコーン企業のビジネスモデルをひも解いた、と言えばいいのかな。 最初に取り上げられるのがTikTokを運営するByteDance。 TikTokはすでに有名すぎて説明するものではないけれど、本書でピックアップしているのが、その収益。 2017年に1…

読了 - なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

ラストスパート志向が諸悪の根源 本書タイトルの問いに端的に答えたのがコレ。 「学生症候群(夏休みの宿題をギリギリまでやらない)」という言い方もありましたね。 時間に余裕がなくなってから取り掛かるから焦るし、完成度も低くなる。 そうこうするうち…

読了 - ITビジネスの原理

「点在する情報を一か所に集める」という作業は、インターネットが非常に得意 現在までに世界を変えてきたITビジネスといえば、GAFAに代表されるプラットフォーマーだと言える。 そしてプラットフォーマーが実現したITの世界は、細切れにあったモノやコトと…

読了 - チャートで考えればうまくいく

チャート … 情報の視覚的表示、図(もしくは図を並べた表)・グラフ等のこと(Wikipediaより) 人はイメージで理解する ある程度、複雑なことを説明するときは、そのイメージをチャートで描いた方が理解してもらえることが多い。 その経験から言えるのは「や…

読了 - 仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?

対策しなければミスは起こってしまうもの。 避けることも難しい。 本書がいう「仕事でミスしない人がしている」ことを要約すると、 ミスしない仕組みを作る 記憶に頼らない 誤解を防ぐ この辺りでしょうか。 ミスを防ぐには何よりも「自分に頼らない」こと …

読了 - Sales Is

書きたいコード(プログラム)をAIが書いてくれるサービス「GitHub Copilot」が注目されています。 ついにIT技術者の仕事もAIに浸食される未来が着々と近づいてきた、そんな感じですね。 AIに仕事を奪われないためには、AIに出来ないことを目指すしかありま…

読了 - 「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する

理不尽は、公平ではないものを公平だと誤認したことで発生する 理不尽の生じる仕組みを論理的に解析した書籍に初めて出会いました。 自分から見て理不尽であっても、視点を相手からに置き換えてみると、その行動や判断の理由らしきものが見えてくることはあ…

読了 - どこでも誰とでも働ける

厚生労働省は企業に対し、従業員に副業を認める条件などの公表を求める方針だ。副業を制限する場合はその理由を含めて開示するよう促す…(6/25 日経新聞) ちょうど読み終わったタイミングで都合の良いニュースが飛び込んできた。 政府も働き方の多様化、雇用…

読了 - 過疎再生 奇跡を起こすまちづくり

輪島市による地域活性化の一環として名監督として名をはせた人を地元高校に迎えたというニュースがあった。 部員が増え、野球部としては活性化したのだろうけれども、輪島市は高校野球やスポーツの町にしたかったのですかね? 新幹線や高速道路を誘致したり…

読了 - 広告ビジネスは、変われるか?

従来、広告は送り手の想いを活かし、受け手に新たな気づきを与える役割を持っていた。 「情報の非対称性」は、デジタルネットワークが進展する社会において着実に減少しています そのことが広告ビジネスの変化を余儀なくしている。 これが本書が提起する課題…

読了 - EMPOWERED 普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ

「エンパワー」という言葉には馴染みが薄い。 耳にすることがあっても具体論になると実感に乏しい印象がある。 エンパワーメントをひも解くと エンパワーメントとは、個人や集団が本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させることを意味しており、「権限…

読了 - 意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方

人の行動の9割は無意識で行われると言われている 無意識が人間の意思決定にどのように影響しているか、その無意識に働きかける方法を、いつもの茂木健一郎さんらしく「僕」「僕ら」と親しみやすく語りかけてくれたのが本書。 脳科学では、「思考の傾向はすべ…