バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 書く仕事がしたい

「作家」でなくてもいいんだ

書いて生きるには文章力”以外”の技術が8割

ライターとは、依頼を受け、取材をもとに原稿を作り、納品する仕事。

文章力はそこそこでいい。(「そこそこ」の具体的な説明も本書中に書いてます)

いつかは自分も書く仕事をしてみたいと思う人には非常に勇気づけられる言葉が並ぶ。

「いや、そうは言ってもホントはちゃんと書けないとダメなんでしょ?」

と聞きたくなるが、本書ではライターになることのハードルが思ったほど高くないことを丁寧に説明してくれている。

ただし、書ける人と、書き続けられる人は違う。

書き続けられる人になるには、継続的に仕事をとってこないといけない。

そのこともちゃんと教えてくれている。

大きなポイントは2つ。

まず1つめ、ライターが足りていない現状。

足りてないから、「ライターの仕事がしたい」と宣言して、ライターを探している人にたどり着くよう動き回ればチャンスに出合える、という単純なこと。

2つめ、編集者は企画を出すノルマに追われている現状。

編集者に企画を持ち込む。

相手はノルマがあるから、よほどでなければ見てくれる(かもしれない)。

ターゲットとする読者層にフィットする企画を考え、練り上げ、持ち込み続ければ、仕事に出合える確率が上がる。

本書を読んでると「頑張ったら自分でもデキそうだな」と思えてきますよ。

「問い」に思考が触発される

本書は読みやすいのに、読了までに予想より時間がかかりました。

振り返ってみると、考えてしまう問いが幾つかあったんです。

  • いつまでに、どんな書き手になりたいですか?(「書き手」の部分を自分が思い描いてるモノに置き換える)

  • その目標を叶えるために、今月からどんなことをしようと思いますか?

  • 何事もデータをとって、まず「何を練習するか」「何を捨てるか」を決める。(いま捨てるモノがあるとすれば何だろう?)

  • 「どう思う?」と聞かれたら、すぐに意見を言えるように。

最後の『「どう思う?」と聞かれたら』は超重要。

ふいに聞かれて答えられないと、結構落ち込んじゃうので。

今やってる仕事、会社、社会の関心事。

いろんな切り口が身近にあります。

それらについて「どう思う?」と聞かれたら、どう答えるかと自分の思考を振り返ったり、深めたりすることは大事です。

ライターの仕事は、依頼する側に課題や相場感がある。

ライターは受けた依頼に基づいて、素材を集め、ターゲットとする読者層が興味を持つ視点で、わかりやすく原稿を作り上げ、納期までに収める仕事。

ITエンジニアも依頼側に課題があるし、いろんなことを調べて、わかりやすく組み立てて、説明することが頻繁にあります。

副業候補として考える価値ありますよ、ITエンジニアの皆さん。

書く仕事がしたい

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