読了 - CHANGE 組織はなぜ変われないのか
タイトルでの問いかけの答えを挙げると
人間の性質と、現代型組織の標準的なあり方は、このような激しい変化に対処するようにはできていない
企業の組織構造は、もっと変化が遅くて予測可能性が高かった世界に合わせて設計されている
この辺りだな。
本書はこの人間と組織の性質を踏まえて、組織を変える方向性を示す。
脅威に目を光らせ、効率と安定性を高めることに力を注ぐ。
それが高まり続けた結果、現代型組織が出来上がった。
一方、変化が速く予測可能性が低くなった現在は、変化の中に機会を見出す必要がある。
チャレンジすることで機会を掴み、次の繁栄へとつなぐ。
しかしチャレンジは必ず成功するわけではない。
チャレンジを続けるためにも、安定的、効率的に稼ぐ必要がある。
つまり、企業としては、安定と効率を志向する現代型組織の性格と、変化の中に現れる機会を見つけてチャレンジする性格を併せ持つ必要がある。
バランスの問題なんだ。
変革できない組織は、このバランスを欠いていて、効率と安定に偏ってしまっている。
変革できる組織にするためには、トップ自らがビジョンを示し、率先垂範する必要がある。
また、ビジョンに共感して発生するチャレンジを褒め称えることで、次のチャレンジを生むことができる。
ただ実際のところ、こんなことができている企業はどれくらいあるんだろう?
組織文化の変革って難しい