バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - ニトリの働き方

端的に言うと、ニトリ会長が伝える「より良く働くための知識」の本でした。

f:id:ino-agile:20210131130341j:plain

本書では、ニトリが大切にする「4つのC」とは、どういう考え方で、どのように働きを深めて欲しいと思っているか。「4つのC」それぞれごとに、行動原則のポイントと、それを受け取ったニトリの社員が、どのように行動変革したかを伝え、「あなたにとって、より良く働くとは?」と問いかけるニトリ会長のメッセージ。

ニトリでの「4つのC」とは、

チェンジ(Change 変化)

チャレンジ(Challenge 挑戦)

コンペティション(Competition 競争)

コミュニケーション(Communication 対話)

です。

これら「4つのC」そのものは珍しい話ではないし、恐らく誰も否定はしない。

ただ、解釈が広がり過ぎるキーワードなので、ちゃんと行動変革に繋げられるのは、一部の優秀な人になってしまう類の言葉です。

本書では、より具体的な行動原則を示し、それを受け取った社員の声も合わせることで、プラクティスとして使えるようにしています。

原則とその考え方、具体的な事例まで合わせて示されることで、読者も自分ごとに引き寄せやすいと言えそうです。

特に気に入ったポイント

各章から、それいいなと思った個所を少し抜粋させて頂きます。

1章 チャレンジより
  • 問題解決には、全体把握と多面的視点が欠かせない
  • うまくいかなければ、「方向、方法、手順」の順で検証する
2章 チェンジ
  • 経験とは年数ではありません。多くを考え、挑戦し、どれだけ失敗してきたかなのです
3章 コンペティション
  • 常に意識するのは、緊急度と重要度、そして上司の思い
4章 コミュニケーション
  • 目的、道具、動作、手順、期限を明確に伝える

具体的なアドバイスは、分かり易い反面、フィットするシチュエーションが限定されてしまうことがあります。

本書での具体例が、自分の置かれた状況では当てはまらない、と感じる場合は、その背景にある考え方に立ち戻ってから「自分の状況に適応させると、何をすればよいか?」と考えるのがいいですよね。

ニトリの働き方

ニトリの働き方