バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 稼げるプレゼン

半月前、twitterで越川さんの『私の「稼げる」の秘密も書いてます』につられてポチってしまいました。

前著「科学的に正しいずるい資料作成」もプレゼン資料の作成ノウハウなので、内容がかぶるんじゃないの?と懸念しました。

結論的に言うと、本書は「コンサルティングノウハウ」の本です。

コンサルティングは、練りに練った分析、企画、提案を最後にプレゼンという形で顧客に届けるものです。

稼げるプレゼンとは、コンサルティングの最終目的である相手を動すためのラスト・ワンマイルなんですね。

前著と合わせて、体になじむまで手元に置いておく一冊になりそうです。

f:id:ino-agile:20200531162625j:plain

序章 なぜ私がプレゼンについて語るのか、第1章 意思決定者が評価するプレゼンの最適解は、ビジネスシーンにおけるプレゼンの位置づけ、効果を改めて確認すると共に、基本的な考え方を解説したものです。

相手の行動にまでつなげたいのであれば

  • 今の状態から、どのように変化するのか未来をイメージさせる
  • そのうえで根拠となる数字やデータを効果的に示す
  • 相手の属性や徹底した下調べによって、求められているものを正しく提供する
  • 冒頭で結論を伝え、理由や意義を実例を挙げながら説明し、最後に再び、結論(やるべきこと)を強調する

この言葉通り、本書は具体的な根拠を数字で示していますので、「腹落ち感」が違います。

2章以降は、具体的なノウハウが丁寧に解説されてますので、部下や後輩に薦めるのもいいし、自分だけ勉強して「この人スゴイ」と思ってもらうのもいいかもしれませんね。

本書中で「なるほど」と思ったノウハウを少しだけピックアップするとこんな感じ。

  • 人には、聞き心地が良く、理解しやすい話し言葉のスピードがある。NHKのニュースでアナウンサーが原稿を読み上げるスピードがちょうどそれくらい。
  • プレゼンの中で「相手の行動目標」を具体的に盛り込んだかどうかで、その後、実際に相手が動いてくれた確率が2.2倍変わることが判明
  • プレゼン資料に失敗事例が入っている場合は、入っていない場合に比べて3.7倍、心を動かされた
  • 「まとめスライド」は具体的な行動を起こさせる

お薦めなので、ぜひどうぞ。

稼げるプレゼン

稼げるプレゼン