読了 - オンライン講座を頼まれた時に読む本
講座やワークショップなんか受講するもの。自分が講座を担当するなんてありえない。
そう思ってる人がほとんどなんでしょうね。
でも講演スキルは日常業務にも使えるんですよ。
私はIT技術者なんで、ITでの例になっちゃいますが実際に「これは使える!」と思ったのは、
ワークショップとグラフィック・レコーディング。
システムの要件定義というと普通は机はさんでユーザーとベンダーが対峙。
ベンダー 「今回の〇〇システム化では…」
ユーザー 「××なので、スマホを使いたい…」
みたいに対話が中心。
ベンダーが聞いた話を要件定義書にまとめて、ユーザーがレビューして…と進むことが多いです。
ある時、ユーザーがシステム導入後をイメージできていないな、と感じた私は要件定義をワークショップでやっちゃえとヒラメきました。
- 打ち合わせの全参加者に付箋を配布
- 「5分さしあげます。1分で1枚、要望を自由に書いてください。」
- 集まった付箋をホワイトボードに張り付けて、みんなでディスカッション。
叩き台がホワイトボードに現れたから、参加者もツッコミが入れやすい。
話に出てきたことをA3の紙に書き出しながら、どんどん壁に貼っていく
こうすると「議論の見える化」ができます。
会議の途中から参加した人も壁とホワイトボードを見れば、そこまでの話がわかる。
終了時点で付箋だらけのホワイトボードと壁に貼ったA3の紙をスマホでパシャ!
みんなに配れば議事録もおしまい。
文章を書き連ねるより、はるかに記憶を呼び起こす議事録になりました。
ちょっと回想が長いですね、スミマセン。
本書での気づき
いつものように少しだけ紹介しておきますので、興味が出たら本書でどうぞ。
視線の使い方(アイコンタクト、他を見る、メモを取る)
オンラインでは空気感や「あなたと対話している」感を伝えるのが難しいです。
オンラインでも、疲れさせず、飽きさせず、
「ちゃんと向き合ってるよ」そういうことを伝えるのに視線が使える。
口元も見せた方がいいです。
眉もいつもより意識して動かしましょう。
資料の事前配布
聴いてる側のデバイスや通信環境は様々。
わかっているつもりでも忘れがちです。
資料を先に渡すことで、聴いてる人は音声だけクリアなら話についていける。
ストレスなく聴いてもらうにはプレゼン中に提供するサプライズは諦める方がいいんですね。
今回の締め
これからオンラインでの対話は日常に入り込みます。
オンラインでの会議で「おっ」と思ってもらうためにも本書の講演ノウハウはアリですね。