読了 - 頭のいい説明「すぐできる」コツ
分かりやすく伝える説明はビジネスパーソンの基礎スキルと言えます。
でも一朝一夕に身につくものではなく、いい説明ができたかどうかも分かりにくいものです。
本書を読むきっかけとなったのは本書のマンガ編でした。
マンガにする以上、ストーリーやキャラの面白さを加えるためにコアのコアというべき部分以外を大胆にそぎ落としているはず。
そう考えて本書に取り組んでみました。
一言で感想を言葉にするなら「説明を洗練するのは素振りのような練習が欠かせない」です。
また、後で本書の内容を思い出すツールとしてマンガ編も使えそうです。
ポイントをマンガで思い出したながら、いろんなことを説明して素振りを繰り返すのが「いい説明」ができるスキルを身に着けるコツでしょう。
マンガ編になかったポイント
その1.会議で想定外の説明を突然求められた場合
頭のいい説明ができるコツ、という話の中でこういうシチュエーションが出てくるとは思いませんでした。
その場面で、なるほどっと思ったポイントは
ムリに結論から始めようとしない
です。
普通であれば、結論から話を始めるのがクールな説明です。
でもこの場面で著者は「結論から始めない」ことをアドバイスしています。
まず、よく知っている事実を説明しながら結論になるメッセージを探すんだそうです。
黙り込んでしまうよりも、慌てずに事実や前提条件を確認しながらオチにできるメッセージを探すという方法を知っているだけでも良さそうです。
その2.数字・固有名詞は書いて説明する
「数字」や「固有名詞」は、耳だけで聞いていると、聞き間違え、聞きそびれが意外に多いのです。
しかも、「数字」「固有名詞」は(中略)聞き取れないことそのものが大きなストレスになります。
残念ながらこれは意識したことなかったです。
エバンジェリストのプレゼンを思い出してみると、1枚のスライドにキーワード1つに数字2つだけ、みたいなのってよくあります。
そういうことだったんですね。
その他にも
- 主語「私は」を増やすと、話が力強くなる
- (エレベータピッチで)その場で話をまとめない
など、マンガ編にないTipsを探してみると面白いです。
今回、マンガ編と元になった文章のみの書籍を読んでみた結果で思ったことが一つ。
それは、詳しくすると難しくなるテーマもデフォルメ次第で読み手を増やすことができる。
自分の得意領域をデフォルメするとどうなるか、工夫を考えてみると面白い切り口が見つかりそうです。
試してみては如何でしょうか?