読了 - マーケッターのように生きろ
際立った「個」がない人には、「相手をよく知り、その期待に応える」という生き方があります
凡人といえども「誰かに選ばれたい」想いはあります。
でも、普通にしてたら選ばれそうにないので、いつの頃からか差別化を意識してきました。
振り返るとマーケッターのように生きてきたのかも。
本書で言うマーケティングとは市場調査やプロモーションといった狭義のものではありません。
マーケティングとは価値を作って、伝えて、届けて、交換すること
最後の「交換する」は相手がもつ価値との交換の意味です。
自分が生み出せるモノを「価値」と認めてくれる相手(市場)を見定め、相手にとって「どういう価値であるのか」を深く、具体的に定義して、価値を生み出し、届ける。
そして相手がその「価値」を認めるところまでがマーケティング。
「交換してない」と言われそうですが、相手が「価値を認めた」というのは交換が成立する以外の方法で確認できません。
商品の売買で例えてみます。
商品を受け取った顧客が喜んだように見えてもお金を払うことを拒絶したとすれば、それは「価値を認めてない」んですよね。あるいはこちらが期待するほどの価値だとは認めてもらえなかったか。
価値の伝え方
個人の生き方だと見落としがちだと気づくのが価値の伝え方です。
マーケティングをご存じの方なら今さらかもですが、本書の中でもここはイイなと思います。
価値は3段階で相手に伝える
- 覚えてもらう
- 好きになってもらう
- 選んでもらう … 最後の一押しが必要
中でも次のポイントは意識的にすると効果アップが期待できます。
思い出してもらう「場面」を定める
自分のことを思い出してもらうなんて意識したことがないです。
でも思い出してもらえなければ選んではもらえません。
相手の記憶の中で、どういう場面と自分が結びついているか。
あるいは結びついていて欲しいかを考え、意識的に作っていくということですね。
これ自体、面白いテーマなんでじっくり考えてみます。
近くまで届ける
物理的な意味でなくてもいいはずです。心理的な意味で「相手の近くまで届ける」とはどうしたらいいでしょう。
声をかけやすいとか、いつもレスが早いとかですかね。
本書を読んでみると、出来てない、意識してない工夫がまだまだありそうです。
自分への問いかけとして読んでみてはいかがでしょうか。