読了 - 新 コーチングが人を活かす
行動自粛が続いて、ストレスのたまる日常に疲れている人だらけな毎日。
ビジネスの現場では慣れないテレワークにも疲れている人は多くいる。
従来とは違う執務環境の中で、メンバーのモチベーションを維持する方法の一つとしてもコーチングは有効。
また、コーチングは、心理的安全性を実現あるいは維持していくために、リーダーが身に着けておきたいテクニックでもある。
本書は著者が2000年に出版した書籍をアップデートしたもの。
このタイミングで改訂版を執筆した理由、3つが本書の前書きにある。
ここで気づいたのが、コーチングに対する誤解が改定の動機となるほど多いということ。
著者が取り上げている誤解とは
つまり、コーチングを実践する人は、職場の上下関係をそのまま持ち込んでしまう人が多い、ということか。
本書は改訂版執筆の動機に「誤解を解きたい」とあるように、コーチング初心者がやってしまいがちな失敗や、どういうスタンスで臨むか、といった点も分かり易く解説されていて初心者と、自分のコーチングスキルをふり返りたい人には良いように思う。
また、末尾にある「こんな場合はこのスキル - 本書活用ガイド -」は本書で解説しているコーチングスキルをシチュエーション別にまとめたものになってるため、コーチとして接する前に読み返すのに良い。
そのシチュエーションは
- 相手があまり話してくれない
- 相手に話させたいのに、つい自分が一方的に話してしまう
- 相手がスランプに落ち込んでいる
- どうしてもそりの合わない相手がいる
- 一生懸命自分の経験を伝えても、真剣に受け止めてもらえない
などなど。
自分だけ用に、これらのページをスマホに取り込んでおいて、フラッシュカードのように流し読むのもアリ。
- 作者:鈴木 義幸
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)