バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - ビジネスチャット時短革命

「テレワーク導入ガイド」だというのが本書の第一印象です。

タイトルと「メールは時間泥棒」のサブタイトルから、効率化による働き方改革の本だと思ってました。

いや、その意味でも使える本です。

でも引き続きテレワークが推奨される今、テレワークがうまく運用できていないと感じている企業にはお勧めの内容でした。

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本来は1章「脱メール」こそが時短実現のカギで言及しているようにメール依存によって生じている慣習を変えることで時短が実現できるというのが本書のコアメッセージであるように思います。

これについては激しく同意します。

以前、SharePointの導入・活用コンサルを担当していた頃に、同じような話を各所でしてきたものです。

その頃に各所で話してきた「情報共有のあり方」については、本書の話から外れるので別稿で書かせていただきます。

今、特にお勧めなのは、2章(ビジネスチャットの導入&定着)、3章(チャットによる仕事の効率化)、4章(オンライン会議の使い方・浸透方法)、5章(メールとチャットの使い分け)です。

チームのメンバーに「ねぇ」って呼び掛けてちょっと相談したいとき、みんながオフィスにいるならアイコンタクトして「あのね」って話しかければいいわけですが、テレワークではそういう訳にはいきません。

だからといって新規メールに「お疲れ様です、〇〇です。お忙しいところ恐れ入りますが…」って、書き始めるのも、ねえ。

本書の2章は「ああ、チャットでこんな風にすればいいのか」という答えになってます。

ちょっと引用させていただくと、こんなことが書いてます。

  • 「@」のあとに「さん」付けしない
  • 長すぎるメッセージはNG
  • チャンネルで話題のテーマをきちんと分ける
  • 勤務時間外は返信の義務無しをルール化
  • 探す作業はできるだけ自動化

また、Microsoft Teams、Slack、Chatworkといった代表的なツールでのTipsも紹介されてます。

本書で紹介されるノウハウを形から入ってメリットを実感できれば、それはそれで良さそうですね。

それで気が付いたら時短もいつの間にか実現してたとなればいいですね。

ウチは…歪んだセキュリティ信仰をどうにかするのが先だな。