読了 - 百戦錬磨
日本企業における外国人経営がどのように日本あるいは日本企業を見ているのか、そういうことが知れるといいなあと期待して本書を入手しました。
本書の印象としては「エッセイ風な文章で読みやすいのでポイントを見逃しそう」です。
中でも、外国人ならでは、だなと感じたのが外国からくる取引先のもてなし方。
初来日の方がいた時に、上生菓子を何種類もトレーに載せて出し、自分で選んでもらうという趣向をしたとか。
確かに、大きめで黒光りする漆塗りのお皿の上に上生菓子が並んでれば、日本らしい美を感じてもらえそうですね。
参考になったポイント
本書で面白かったポイントを幾つかピックアップします。
POPの訴求力
- アピールしたい内容を地域、店舗の客層に合わせてローカライズできる。
- スポーツ観戦、アミューズメントパーク、観光地などの集客に重要な5つの要素。
- 見る、食べる、買う、体験する/遊ぶ、撮る。
- 外資系企業と日本企業
- 欧米の企業では結果がすべて…日本の企業では結果に対する甘さがある。
- 日本企業は農耕民族的…何か重要なことを決めるときは、会議や稟議書で時間がかかっても複数の関係者の同意を得ること
- 外資系企業と日本企業で最も違いを感じるのは契約書のボリュームとその内容…日本の契約書は基本的にやってもよいことを書くことが多いですが、海外ではやってはいけないことを事細かに書くことが多いです
この辺にしておきますが、個人的には2章(マーケティングについて)と、3章(経営について)が楽しめました。
気軽に読むのが良さそうな本です。
- 作者:ハロルド・ジョージ・メイ
- 発売日: 2019/12/17
- メディア: 単行本