経営
タイトルでの問いかけの答えを挙げると 人間の性質と、現代型組織の標準的なあり方は、このような激しい変化に対処するようにはできていない 企業の組織構造は、もっと変化が遅くて予測可能性が高かった世界に合わせて設計されている この辺りだな。 本書は…
DXに関する書籍は数多く、何冊か読んだ。 本書ほど日本企業におけるDX取り組みの課題、その構造を解き明かし、本当の意味での推進に舵を切るための指針をガッツリと書いた本には出合えてなかった。 本書では、DXを成功させるための要諦を、Why、What、How、…
平均年収が2000万円を超える国内屈指の有名企業キーエンス。 何が他と違うのかを知ってみたくなった。 本書は日経ビジネス記者である著者がキーエンス本体、OB、取引先、あらゆる関係者への取材に基づいてまとめたもの。 確かに本書中には随所にそのエピソー…
企業が事業継続していくためには、会社と共に歩もうという人材と、その時その時の経営課題を乗り越えるための専門家タイプの人材が必要になる。 従来からのメンバーシップ型雇用は、共に歩むタイプの従業員を育むことに向く一方で、社会情勢や経営課題にあわ…
「日替わり弁当のみで年商70億円 スタンフォード大学MBAの教材に」の文字に釣られました。 教材になったポイントは 当時、東京都心で1日5万食。 当日注文、当日配送で昼12時までに弁当が必ず届く。 廃棄率0.1%未満で弁当の味もいい このことをスタンフォード…
社内外で取り組んできたことをもとにプレゼンさせると成果報告になることがほとんど。 しかし取り組みをコンテンツにする場合、成果にたどり着くまでの過程も、聴衆の興味をひくコンテンツになる。 本書は、パンにまつわる新事業を立ち上げ、安定化させる、…
目にしない日が無くなった「DX」。 欠かせない視点としてブラッシュアップしておきたいと思ったのが、分析スキル。 DXは現場レベルの改善を目指すものではなく、経営や顧客の視点が欠かせない。 そうした認識からも本書を手に取ってみた。 (本書のサブタイ…
「新規事業開発は一部の人だけが関わるもの」という印象だった。 でも先の見えない社会情勢の中。 会社勤めだった人も副業や起業に関わる機会は増えてるのでしょう。 それを考えると、新規事業開発って何をどうするものなのか、それを知っておくことは誰にと…
「エンパワー」という言葉には馴染みが薄い。 耳にすることがあっても具体論になると実感に乏しい印象がある。 エンパワーメントをひも解くと エンパワーメントとは、個人や集団が本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させることを意味しており、「権限…
「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトがプロダクトを売る時代」へ 思った以上に実用的な書籍 表紙に「Zoomの圧倒的成長の秘密はPLGにあった!」「シリコンバレーで今注目のまったく新しい成長戦略」などとあるのでプロダクト・レッド・グロー…
私の経験上、ダメな会社には共通点がある。 会議ばかりしているが、誰も何も決めようとせず、誰も責任をとろうとしない。 仕切る人間がいないので、場当たり的な議論に終始する。 ダラダラと時間ばかりが延びていく。 経営陣の発言で戦略が朝令暮改状態で、…
一言でいうと中小企業経営者に向けた経営計画書作成指南書。 会社を存続させるために必要な利益を計画し、コストを考えあわせて必要となる売上、売上を生み出すための計画という具合に、必要最低限のことから順に具体化していくイメージ。 経営方針、経営計…
「自己啓発書から離れてみよう」シリーズ第3弾。 本書は、スティーブ・ジョブズにピクサーへの経営参加を請われた1994年から、株式公開を経て、ディズニーによる買収に至るまでの出来事が、生き生きと描かれたピクサーの自伝とも言うべき物語。 財務的な視点…
多様な社会に適合したエコノミーモデル。 商品、サービスは機能的な価値を提供することが原点。 社会にモノがない時代は作れば売れる。 モノが充足して、モノが提供する機能性にコモディティ化が進んだ後は、機能性以外が差別化の対象になる。 書籍「ハイ・…
Amazonのリコメンドが「自己啓発の本をお探しですか?」ばかりになってきたようなので、違うジャンルの本をと探してみると面白そうなタイトルを見つけました。 本書は玉造温泉が再生していく過程を「中の人」として奮闘した角幸治(すみ ゆきはる)さんが「視…
人類繁栄の要因は「集合知」であり、多様性がその基礎にあると言うこともできるらしい。 しかし、集団には多様性を失わせる習性がある。 本書はこの多様性を損なってしまう仕組みを解説した書籍。 この部分をざっくりと要約させてもらうと、 多様性を失わせ…
ドラマや小説で取り上げられる経営陣といって思いつくのは権力闘争、社内政治、次期社長レース。およそ「チーム」というイメージとはかけ離れています。 20年以上、エグゼクティブコーチをやってきた著者でさえ「社長の意向に対して異を唱え、侃侃諤諤の議論…
企業再生の戦略的な話だと思ったのに 書籍にこのタイトルが書いてあったら企業再生の話だと思うのが普通じゃないでしょうか? 流して読むと途中で「あれ?」っと思うわけですが、本書はドムドムを再生させるためにどうしたという話ではありません。 よくみる…
「テクノロジーをもたない会社」というと語弊がある。 本書が意味するところは「ITを得意としない会社」のこと。 そもそもDXは、ITが得意であるかどうかで必要性が変わるわけではない。 今がVUCAな時代であるから、速い変化に適応できることが生存戦略の基本…
正しい準備ができれば、自分の言葉で人を動かすことができる 以前から気になっていた本書。実は「How to プレゼン」の本だと思って先送りにしてた。 読み始めて、すぐに誤解だったことに気づく。 本書は、主にスタートアップを目論む人が、投資家から資金を…
組織が進化するには 守りの経営(既存事業を深掘り) 攻めの経営(新規事業を探索する) この両方を実現する異なる二つの能力が必要。これを「両利きの組織」と言っている。 それ自体はごもっともな話。 それで、どうやって両利きにするのかが本書のテーマ。…
答えは「スループットを最大化することによって売上・利益を上げたから」。 スループットはというのは、企業を「お金を作り出す機構」と見なした時のお金を生み出す力のこと。 ザ・ゴールでお馴染みのTOC(制約の理論)で提唱されていた考え方です。 吉原精…
会計はちゃんと分かりたい、そう思うことはいつもではあるものの、普段の仕事では接する機会が少なくて、置いてけぼりが続く。 これではダメだと、だいたい年に1、2度は会計がテーマの書籍を買ってますが、どうすると定着させられるんでしょうねぇ… 本書は、…
経営者に大事なのは「何を目指すか」だとわかる、そんな本。 著者であるHILLTOP株式会社 副社長 山本氏が目指したのは 「社員が誇りに思えるような"夢の工場"をつくろう」 「油まみれの工場を"白衣を着て働く工場"にしてみせる」 やってる自分がカッコいい、…
日本中の職場が「誰も行きたくない場所」になっている。 このインパクトある問題提起は本書冒頭にいきなりブチ込まれてます。 これは著者が20年にわたってコンサル、セミナー、講演の場で聞いてきた会社員の「生の声」だとのことですが、確かに「会社が楽し…
これからの時代を生き抜くための経営戦略 以前、成功モデルだった「優れたリーダが引っ張っていく」スタイルの経営や組織運営はもう難しいですよね。 「俺に付いてこい」でうまくいくならそれでもいいのですが、先行き不透明な時代になってしまった以上、衆…
本書ではイノベーション(1章)、歴史(2章)、起業家精神(3章)、戦略・マーケティング(4章)、リーダーシップ(5章)という切り口で、ハーバードで教材となっている日本企業の事例とそこから何を教えているかが解説されています。 ホンダジェットの開発…
小さな経営改善ノウハウ100 課題解決の教科書 タイトルも表紙のコピーも、なんか気になる本書です。 とはいえ、実は1年前に読んだ「農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦」に、著者 佐川友彦さんの挑戦の一端が紹介されていましたので、改めて書き下ろす一…
「あり得る」 それが第一印象でした。 千疋屋のオンラインショップなら2万円を超えるメロンもありますし、初競りで1匹百万円を超える値が付くズワイガニもあります。 超高品質で、ターゲットを的確に捉え、ブランディングに成功していれば「食べてしまえば無…
表紙にデカデカと「会社には行かない」とあったので従業員の視点で書いてあると思ったのですが… 逆でした。 本書は、マネジメント側の人を対象に、リモートワークを事業の運営形態として実践するコツとその考え方を紹介する本。 特別な人が集まらなくても、…