読了 - EMPOWERED 普通のチームが並外れた製品を生み出すプロダクトリーダーシップ
「エンパワー」という言葉には馴染みが薄い。
耳にすることがあっても具体論になると実感に乏しい印象がある。
エンパワーメントをひも解くと
エンパワーメントとは、個人や集団が本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させることを意味しており、「権限委譲」や「能力開花」と訳されます。 組織における自律性の向上、社員が持っている能力の発揮、意思決定の迅速化といったメリットが期待できます。
(出所: BIZHINT エンパワーメントの意味とは? https://bizhint.jp/keyword/99654)
幅が広く、総合的な活動。
だから「経営層やマネジメント層に是非読んでほしい」となる訳ですね。
本書がテーマとして取り上げた領域も、どれも一冊の本になりそうなもの。
コーチング、人事、プロダクトビジョン、チームトポロジー、プロダクト戦略…
読み進めるとコーチングにかなりページを割いています。
個人やチームの潜在能力を引き出す具体的なアクションだからでしょう。
でも、単にコーチングに注力するだけのではなく、プロダクトに対するビジョンや戦略を掲げながらコーチングすることに意味がある。
それが、本書をコーチングの書にせず、人事や戦略などプロダクト組織に深く関連するテーマを一緒に取り上げた理由なのでしょう。
確かに組織デザインを考える人には教科書となり得る書籍かと思います。