バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 捨てる。手を抜く。考えない。

効率化 = (生み出す価値を増やす)or(費やすコスト、労力を減らす)

業務効率化という言葉にウンザリしてる人はたくさんいる、と思います。

そもそも業務効率とは「成果」を「コスト」で割ったものですから、分子(生み出す価値)を増やすか、分母(費やすコスト)を減らすのが基本。

あるいは効率の悪い価値提供そのものをやめる。

つまり「捨てる」か「手を抜く」しかない。

また、ネットが発達・浸透したおかげでググれば大抵の知識は見つかるし、自分以上にうまくやりそうな人を見つけることもできる。

ゼロから考えるより賢い人の知識、知恵を借りる方が断然効率がイイ。

これが「考えない」。

本書は「捨てる」「手を抜く」「考えない」、この3つを徹底することでソフトバンクの孫会長の無茶振りを乗り切った人のノウハウ集。

「それはウマくいきそう」と思えるヤツから試してみたらイイ、そんな書籍。

共感したモノ

私が共感したのはこの辺り

賢人の思考や見解をマネする

私はいつも「世界の誰かが同じ問題を解いている」という言い方をしてます。

最先端のことでない限り、同じようなことで困ってる人はいます。

探せば解決策か、ヒントが見つかります。

優先順位を考える

私の場合は逆から考えて「諦める順番を決める」です。

優先順位を決めるということは、リストの最後の方は出来なくても仕方ないと腹をくくることです。

ToDo管理のポイントは「シンプル化」と「溜めないこと」

ToDoリストを作るとき絶対にやらないのが「優先度」を書くこと。

5段階にしたり、高中低で表現したりするのってありますが、優先度が高いものが増えて意味がなくなるのが定番のオチ。

ToDoリストは上から順番に優先とします。

優先順位を変えるときはリストの並びを入れ替えます。

これだけで「どっちを先に?」という迷いはなくなります。

効率化とは「如何にして、やらずに済ませるか?」を考えること

アウトプットの本質的な価値が変わらないなら、やり方なんて変わってもいいはずです。

  • 価値を構成しているものは何か?

  • それらを生み出すプロセスは変えられないか?

  • 既存の何かを流用出来ないか?

  • 装飾的な部分を削ると価値を損なうか?

前例踏襲で着手する前に少し考えてみるだけで余裕を増やせるかもしれませんよ。

なお、やり方にこだわるケースは、それが「検証済みのプロセス」である場合。

「検証済み」そのこと自体が、価値提供の品質保証なので意味があります。

それでも、簡略化できないのかなぁと考えますけどね。