読了 - 働く時間は短くして、最高の成果を出し続ける方法
合理性があって具体的な「仕事効率化」
2冊続けて同じテーマの本を取り上げてしまいましたが、改めて私は越川さんの書きっぷりが好みなんだと再認識しました。
何が気に入ってるんだろう?と振り返ってみると、特にいいと思ってるのが以下3点。
- 根拠となる数字が豊富に示されている。
- 「2万人による実証実験」「12%の成功企業がやっていること」etc.
- 紹介される施策が具体的
- 「仕事の区切りは45分1セット」「1週間に15分の振り返り」etc.
- 提案自体が合理的
3つ目の「合理性ある提案」は、本書の構成自体がそれを表していますので目次を引用しましょう。
第1章 より少ない時間で、より良いアウトプットが求められる時代
第2章 本当に「減らせる時間」はどれくらいあるか?
第3章 どうすれば、働く時間を減らしても成果を出し続けられるのか?
第4章 生産性アップは最終的に「働きがい」で決まる
第5章 絶対に効率化できないのは「コミュニケーション」
第6章 変化が激しい時代に、必要とされる人になる「学び方改革」
第7章 「働き方」と同じくらい大事な「休み方改革」
スライドにしたら、そのままプレゼンできるような構成ですよね。
本書の中で特に気に入った一節は、
個人が目指すべきは「働き方改革」ではなく「稼ぎ方改革」
生み出す付加価値を労働時間で割った「時間単価」を上げることが個人が考えるべきこと、という話。
顧客や周囲に「優秀な人」だと思ってほしければ、付加価値が労働コストより大きくないといけません。
でも、1時間は誰にとっても1時間ですから、より付加価値の高い仕事へのシフトを志向せざるを得ないんですよ。
そのためには自分ができる仕事は周りの人に担ってもらって、自分は誰も手を付けない領域へと進んでいく、そういうアプローチであるべきですよね。
「自分はちゃんと出来てる」そういう方でも、本書は周囲の人を巻き込んでいくために有効に使えると思います。
よろしければご一読ください。
(越川さんの本が手元に増えてきたなぁ。偏りは避けなければ…)
- 作者:越川 慎司
- 発売日: 2020/07/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)