読了 - 非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術
クリエイティブと呼ばれる人たちは、常人離れしたアートな感覚で生きていそう。
そんな人たちがやってる課題解決術を、わかりやすく紐解いてもらえるのではと期待したのが本書。
課題解決の3ステップ(1章~3章)と、そこに必要なスキル(4章)、マインド(5章)を解説しています。
ステップ | 必要なスキル |
---|---|
課題の本質を見つける | 探る、聞く、見る |
仮説を立てる | 想像する、考える、生み出す |
解決策につなげる | 動かす、選ぶ、伝える |
課題を見つけるための3つの眼。
鳥の眼(俯瞰で見る)、虫の眼(近づいて見る)、魚の眼(流行やトレンドで見る)。
これらの眼を持って違和感がないか確認するというのは良いですね。
また仮説を立てる際の心構えとしての「9割以上の人は自分と異なるカテゴリーにいる」も見落としがちなので誰かに使ってみたい言葉です。
本書中、特に共感したのが以下。
(課題を発見するよりも)実はさらにその前にやっておくべきことがあります。それは、「クライアント」や「クライアントの周辺」についてよく知っておく、ということです。(第1章より)
ここです。
私はいつも顧客との最初の顔合わせ前の72時間、出来る限りの情報に目を通します。
顧客企業のサイト、ネットニュース、主な取引先や競合企業。
顧客の主力事業や今回テーマになっている業務の他社動向。
最近ならCOVID-19やウクライナ情勢は影響するのかしないのか。
72時間くらいで知ったかぶりできるハズはありませんが、顧客の言葉に「ソレハ、ナンノハナシデスカ?」とならないだけでも、かなり違ってきます。
読んでみると、ソリューション系のIT技術者と似たような仕事の進め方をしていると実感します。
(ソリューション系というのは、顧客企業のビジネス戦略や業務課題の解決を目的としたシステムを作ったり、改善したりするのがメインの技術者です。)
つまりIT屋もクリエイティブディレクターになれるのかもしれません。
マルチキャリアを目論むなら、一考してみる価値はある。
チャンスがあれば出しゃばってみるのもアリですね。