読了 - 新訳 ハイパワー・マーケティング
本書は多くのマーケティング関連書籍の引用元になっている名著の新訳版。
17章にわたる解説は具体的な示唆に富み、なかなかに考えさせられる。
ただ、やはりボリュームがあるので腰を据えて一冊読むタイプの人に向いてるように思います。
章ごとに読むだけでもいいし、各章にある「アクションステップ」を中心にエクササイズをするのでも良いと思う。
ビジネスやキャリアの強みと弱みを掘り起こす50の質問
第2章で問いかけられる50の質問。
自社のビジネスを思い浮かべるか、自分のキャリア戦略を思い描きながら問いの答えを考えると面白い。
半年に一回は自分に問いかけたいと思った質問が以下。
20.自社に対するクライアントの最大の不満は何でしたか?
21.あなたのUSP(ユニーク・セリング・プロポジション=他より優れた特長)は何ですか?
会社に勤めてる人でも、余った仕事を割り振られるのではなく「選ばれる」ためには、自分に対する不満、自分のウリとなる長所を言語化することは大事。
「でも、業界で説明している人は誰もいません」
これは第4章で語られるエピソードの一部。
同業者がみんな同じようにしている努力でも、クライアントが知らないことはあります。
誰も説明していないなら、率先して説明するだけでクライアントの眼にはスゴイことに映る。
後から同業者が同じように説明しても手遅れ。二番煎じとして扱われてしまう。
つまり、自分にはアピールできる優位性なんかないと思っていても、安直に結論づけるべきではない。
そのことに目からウロコでした。
本書は読みやすい文章ですし、kindleとかなら重くないので試してみては如何でしょう。
見落としてた気づきがあるかもですよ