読了 - 話が進む仕切り方
「ファシリーダー」の教科書
中立的な立場でミーティングに参加する機会、普通に会社勤めしてるとあまり出会いません。
参加するミーティングと言えば、部署内、他部署、顧客、取引先、そんな人たちとの会議や打ち合わせ。
大人しくしていれば発言を求められずに済むかもしれないものの、代わりにダラダラと何のために集まったのかわからないような時間を過ごすことにもなりかねない。
いっそ、仕切ってしまった方が楽になることも少なくありません。
ミーティングを効果的に進め、終わらせるには、その中心人物の一人として「場」を仕切ることが有効です。
まあ、面倒な参加者がいると仕切る難易度が跳ね上がるので、事前の準備次第で立ち位置は微調整が必要です。
本書が伝える「話が進む仕切り方」は、そんな「ファシリテーション+リーダー」のプラクティス。
今どきの事情も取り込んでいてオンラインで使えるTipsもありました。
- オンラインで歩き回る
- BGMを流す(ちゃんと聞こえてるか確認してもらう)
- 気持ちを番号で回答してもらう
- スタンプや投票で意思表示してもらう
- ハンドルネームで本音を引き出す
- 同時編集で一斉に書き出す
- チャットを読み上げるスタイルにする
- 突然パソコンが再起動…
Tipsの内容はご自身で読んでみた方がいいです。
手抜きっぽく聞こえるかもしれませんが、その方が、自分の身近なシチュエーションに当てはめるとどう使えるかに思い至りやすいはず。
やってみたくなったこと「ファシリテーターの情報交換会」
もちろん「こんど使ってみよう」というTips、プラクティスもあったのですが、やってみたいなーと思ったのが情報交換会。
日々仕事をしていると、自分が参加しないミーティングでどんな会議運営をしているか知る機会がないんですよね。
本書で数々の工夫を知ってみると「そのやり方面白い」「考え方は同じだけど、やり方が自分とは違う」と思うところがありました。
これ、みんなで持ち寄ると面白そう。
そういえば私も、プロジェクトの初期とその後ではファシリ方を変えてますね。
プロジェクトの初期はみんなに安心感を持ってもらうことに心を砕き、安定期に進む頃からは参加者が気軽に口を挟める隙をつくるように気をつける。
参加者の笑い声や笑顔が出ていれば概ねOKみたいに。
テーマやシチュエーションを幾つか用意して、テーマごとに「こんなことを注意してる」とか「こんな時はこうする」みたいなTipsを集め合う。
人数が集まればワールドカフェ方式でやると面白そうだと思いませんか。
ちょっと真面目に考えてみよう…