読了 - 仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?
対策しなければミスは起こってしまうもの。
避けることも難しい。
本書がいう「仕事でミスしない人がしている」ことを要約すると、
ミスしない仕組みを作る
記憶に頼らない
誤解を防ぐ
この辺りでしょうか。
ミスを防ぐには何よりも「自分に頼らない」こと
自分も他人も忘れたり、思い込みをすることがある、という前提を置きます。
この前提があれば、手順書やチェックリストを作るときも、「書いてある通りに進めれば出来る」というレベルに仕上げることが完成基準となります。
そこまで書くのは面倒だと思う人が多く、実際には「分かっている人にはわかるけど、細かいことや例外的なことは書いてない」というものを多く見かけます。
次の人が「分かる人」ならいいですが、そうでなければ「これ、どうしたらいいの?」と質問されて結局、書かなかったことを埋める必要が出てきます。
忘れたころに質問されないためにも「書いてある通りにすれば…」を目指すのが効果的です。
記憶には限界がある
大事なことでも、覚え続けるには相応の努力が必要です。
日々、発生して消えていくタスクを全部覚えているのは容易ではないと受け止めてしまえば対策を打つことはできます。
本書では
付箋に書き出して脳から追い出す
自分・他人に対する記録やタスクをメールで送る
などの方法が紹介されています。
出来るだけ手軽に書き出せて、目につきやすい場所に置くというのがポイントでしょう。
なお、ミスが避けがたい理由については「ヒューマンエラーの心理学」がおススメです。