バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 一万円選書

これまで読まれた本で印象に残っている20冊を教えてください。

こんな質問からはじまる書籍でした。

質問されると答えを考えてしまうのが脳の宿命。

私の場合は

まあ、この辺にしておきますが、本書では冒頭の質問に続いて、

人生で嬉しかったこと、苦しかったことは?何歳のときの自分が好き?…

と続く質問に回答すると、1万円分のおススメ書籍を提案してくれるサービス(おススメ書籍は買うのが前提)です。

本書が気になったのは4年前に、NHKプロフェッショナル 仕事の流儀で紹介されたことを覚えてたから。

会ったこともない人に1万円分の本を紹介するのが簡単じゃないことぐらい想像がつきます。

そんなことを始めた人の書いた本を読んでみたくなった、という訳です。

最後の「おわりに」まで読むと分かるのですが、この本は多くの書店に一万円選書をやって欲しくて、そのノウハウを公開した書籍でした。

ただ、本を読むのが好きという想いが溢れてて、本のことをとても魅力的に綴ってます。

ほんの数行の紹介で「なんか面白そう」と感じさせる文章力も見事です。

ここは見習いたいところです。

本書では実際に選書をしたときのことを書いた「あなたの運命の一冊の見つけ方」が結構楽しく読めます。

抜粋すると、以下の1行を見出しとして、選書した本とその本を選んだ背景が綴られてます。

  • 初心者から玄人までおすすめできるテッパンの4冊
  • 忙しい毎日、たまにはゆっくりしたいあなたへ
  • 遠く離れた家族を想うあなたへ
  • 家族関係に悩むあなたへ

著者が何を想いながら選書するのか、その想いを辿れるのは結構楽しく読めました。

「読書習慣が出来てないなぁ…」という人は、まずは本書で

本を読むことの楽しさを感じてみてはどうでしょう?