バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 天才IT大臣オードリー・タンが初めて明かす問題解決の4ステップと15キーワード

向き合って、受け入れて、対処して、手放す

これが本書が説くオードリー・タンの問題解決4ステップ。

特に最初と最後が私にとっては大事な気づきを得られるものでした。

最初のステップ「問題と向き合う」

まず「問題を見つける」一番簡単な方法は、その問題に実際に直面した人の話をよく聴くことだと思っています。

オードリー・タンは単に聞くのではなく「相手の話に真摯に耳を傾ける」のだという。

自分はどうしてたかな?

トラブルシューティングの時など、過去の行動を思い出してみる。

  • 聞くことから始めたか?
  • 相手の話に口を挟まずに聞けたか?
  • エンパシー(知性や経験に基づいた理解)やシンパシー(傾聴による相手の気持ちの理解)によった対応をしたか?

残念ながらそこまで真摯に耳を傾けた記憶が無いです。

先入観を持たず、真摯に聴く方ことで、問題に直面した人の心情も分かるし、問題に困っている人にも「話をちゃんと聴いてもらった」ことで安心感を持ってもらえる。

その点についてはなるほどと思う。

その一方で「仮説を持って聞く方が良いのでは?」とも思ってしまいます。

何度か「真摯に耳を傾ける」を試してみて考えることにします。

最後のステップ「問題を手放す」

最後に行うのは、それを推進して世界中とシェアし、その成果物の独占権を放棄することです。これが「手放す」ことです。

確かにネットに現れる優秀な人達は自分の得た知識を独占せずにシェアしていく。

共有することで、その解決策が一般常識へと変わる。

そしてそのことが次の智慧を生む土壌になっていく。

オードリー・タンは世界レベルでSECIモデルのループを回しているのか、スゴイな。

本書で解説されるステップやキーワード、その一つ一つは誰にでも出来ないようなものじゃない。

でも、スゴイ人というのは、誰にでも出来そうなことを徹底してやり切る。

この「やり切る」ことが、簡単にはマネできない。

まずはアクティブリスニングから、始めてみますか。