読了 - 優れたリーダーはなぜ「傾聴力」を磨くのか?
傾聴は大事なスタンス
多くの仕事は、自分のチーム内、顧客や他部署など、誰かとなんらかのコラボレーションが必要です。
人間関係はコラボレーションの成否を分けると言ってもいいでしょう。
良好な人間関係に欠かせないのが、相手の話を聴くこと。
こう書くとなんかとっても当たり前ですね。
では、聴くことと傾聴は何が違うのか。
「傾聴」をググるとWikipediaの「アクティブリスニング」がヒットします。
曰く
アクティブリスニング (Active listening)は、聴く側が能動的に準備をして、発する側からのメッセージの言語や非言語の意図を観察する供に、発信側へ対しての傾聴しているという適切なフィードバックを送る行為である。
アクティブリスニングは、発信側と受信側の間に相互理解を醸成する。発信側は主張が伝わっているという確信が持てる上に、受信側は熱心に聴くことで、内容をよく理解することが出来るとされる
(Wikipediaより)
途中で自分の意見を言ったり、批判的な態度をとるのは違うというわけです。
昨今、注目の心理的安全性が高い関係を作る過程では特に大事です。
もちろん、お互いが安心して意見を言い合えるようになれば、自分の意見を言うのも、批判的な視点も、大事なことです。
「傾聴」のやり方を知りたい場合、私としてはカウンセリングのハウトゥーを学んでみる方がおススメです。
まずは、心理学者カール・ロジャーズさんが提唱した3原則を知っておくと良いです。
共感的理解(empathy, empathic understanding) 相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする。
無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard) 相手の話を善悪の評価、好き嫌いの評価を入れずに聴く。相手の話を否定せず、なぜそのように考えるようになったのか、その背景に肯定的な関心を持って聴く。そのことによって、話し手は安心して話ができる。
自己一致 (congruence) 聴き手が相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で、話が分かりにくい時は分かりにくいことを伝え、真意を確認する。分からないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。
(厚生労働省HP 「こころの耳」より)
ところで、本書ですが個人的には馴染まない書き方だなというのが所感。 Z世代、α世代に違和感を感じている方向けなのかもしれません。