読了 - リーダーのためのフィードバックスキル
フィードバックを受ける機会、する機会
勤め先でフィードバックを受ける機会というと、年に一回を振り返った「1年間、ご苦労様でした」的なことを言われるぐらい。
これって、自分の何かを変えるための話し合いではないな。
行動を変えることに近いのは「レビュー」。
もっとも、作成物に対する出来栄えと改善点を話す場なので、行動に対するものではない。
では、フィードバックをする機会はあるか?
これはあるな。
プロジェクトごとに組まれたチームで仕事をすることが多いので、メンバーに対して、「こういう風に進めてくれると嬉しい」という表現で伝えることはよくある。
つまり、フィードバックはチームで成果をあげ、心地よく仕事を進めていくために必要なもの。
ただ習得するというよりは、常にリファインしていくものだと思う。
フィードバックスキルは、ビジネスにおける総決算スキルの一つ
フィードバックを適切に行うために必要なのは
観察力、客観性、アクティブリスニング力、思いやり、相手が腹落ちするコミュニケーションスキル、一貫性、継続性、誠意、信頼、影響力、自律性など
と、本当にハードルが高い。まさにビジネスにおける総決算スキルというのもわかる。
そこで本書はこのフィードバックスキルを理解し、身に着けるためのアプローチを提供するもの。
主な内容は、
- マッキンゼーがフィードバックを大切にする理由
- フィードバックのやり方
- チームでやるフィードバック「チームラーニング」
- フォーマルなフィードバック
といったフィードバックの考え方とメソッド。
フィードバックをするときは、つい、あれもこれもと言ってしまったり、ちゃんと伝えようと思うばかりに話が長くなったりしてしまう。
本書は自分のスタイルが適切なのかと見直すことができる点でも良書だった、と思う。