読了 - 観察力の鍛え方
デジタル化が進むということは、必然的にデジタル化されていない領域(アナログ)に注目することになる。
デジタル化できること、アナログのままにした方が良いこと。
それは何で、何故そう考えるべきなのか。
その答えを探すには、そもそも今あるコトやモノの実態を把握できていることが前提になるな。
そんなところからたどり着いたのが本書「観察力の鍛え方」。
観察力の鍛え方
簡単にまとめると
- 問い - 仮説 - 観察 - 問い - … これを繰り返しながら問いを深めることで観察も深まる。
- 観察を阻害するのが認知バイアス、身体・感情、コンテクスト。
- まずは、見たものを「ちゃんと言葉にする」
認知バイアスと、身体、感情は切り離して考えるものでもないように思うけど、『問い - 仮説 - 観察』このサイクルが観察する力を鍛える、これは「なるほど、そうだよね」と思うところ。
このサイクルのどこを起点にすると良いか、について著者は「仮説」を起点とし、『問いのデザイン』の安斎さんは「問い」を起点とするそうな。
本書に「起点はどこでもいい」とありますが、私は「観察」から始まるように思います。
何気ない「見えているだけ」に近いゆるい観察から始まり、ある時「あれ?」と心に引っ掛かる違和感を感じる。
何が引っ掛かったのか?
何がおかしいのか?
なぜ、おかしいと感じるのか?
違和感が問いを生み出し、問い-仮説-観察のサイクルが回りだす。
ということは、観察力の鍛え方とは「違和感をやり過ごさずに掘り下げる」だと思います。
本書で「自分の流儀」を探すのもアリではないでしょうか?
本題とは外れてるけど良いと思った個所
観察ではないのですが、リモートでの働き方の話。
どういう働き方をしたいかを改めて各自が考え、「自分のコアタイムはこの時間」と互いに宣言することにした。
これイイですね。
チーム内でお互いの働き方を理解しあえば良いわけです。