読了 - 広報・PRのためのシンプルな本と企画のつくり方
本を出すことは時に強烈な広報、営業になり得る。
これを実感したのは、とある組織運営の啓蒙書の存在です。
内容的にはツッコミどころばかりが目立つもので、これでうまくいくはずないと思ったのですが、同書に感化された経営者が何百万かのコンサル料をその啓蒙書の企業に払ってたと聞きました。
士業やコンサルタントのように知識と知恵がコアのビジネスは、「知識と知恵を持っていること」を何らかの方法でターゲット層に伝えなければいけません。
そのことに書籍というのはかなり有効だということなんですよ、ビックリするくらいに。
本書は
- 本を作るとき、最初に取り掛かるのが目次作り
- (章や節といった構成は考えずに)まずは伝えたい内容を箇条書きで書き出す
- 書籍にあったレイアウト
など、わかりやすく本づくりを紹介していましたので、「自分が本を書くとしたら、どのように進めたらいいか」を知ることができる書籍でした。
書籍化が必須とは言いませんが、自身が蓄積してきた知識、経験をまとまった形でアウトプットすることは、部下や後輩に伝えるのに有効です。
昨今はググるだけでいろんな情報が得られる時代です。
自分が蓄積してきた知見も「自分だけが知ってるアドバンテージ」とするよりは、さっさと後輩に渡してしまい、自分は新たな分野を切り開いていくくらいの方が、これから先を生き抜くには、たぶん良いですよね。
広報・PRのための、シンプルな本と企画のつくり方 ―書籍出版で、深く強く伝えるコミュニケーション―
- 作者:窪田篤,good.book編集部
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: Kindle版