バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - パン屋はおにぎりを売れ - 想像以上の答えが見つかる思考法

おしゃれなブーランジェリーに三角おにぎりが並んでたら食べてみたくなりますかね?

本書のタイトルを素直に読むと「違和感」しかありませんが、むしろ「素直さ」を脇に置くと意外性のある答えが見つかる…こともある。

モノがあふれ、近所にないものでもネットで買える世の中なので、意外性のある答えを見つける方法は常に求められているのが「イマ」ですよね。

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考える=「広げる」+「深める」

  • 広げるとは、可能性を考えていくこと…深めるとは、本質的価値を考えていくこと…
  • 「考える」は目的のために意識的に思考すること

本書のコアは、「考える」ことを本質的にとらえた上で、広げ、深めることが身に着けるべき技術であること。

技術である以上、天才だけに与えられた能力ではなく、学び、トレーニングすることで誰でも習熟可能である、この二点を伝えるものだと読み取りました。

「考えるのは苦手」「考えてもうまくいかない」と思ってしまっている人に、「考える技術」を解説し、「考えるときに使える思考テクニック」を紹介する書籍です。

なので、「自分は考えるのが苦手」な人には自己学習用に、そこを脱した人には部下や後輩に考える技術を伝えるための伝え方を学ぶには良い本でしたよ。

例えば

本のタイトルを考えるときには『かけあわせ法』『360度分解法』『正体探し』が使える

このように、本書で紹介している思考テクニックを、どういう場面で、どう組み合わせるかなども紹介されていますので、イメージしやすいです。

1回20分程度のスキマ時間で読んでも、一週間くらいで読めるので、通勤あるいはテレワークの息抜きタイムにでも如何でしょう。

何人かメンバーを集めて、本書のワークショップをやっても楽しそうですね。