バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 未来を創るプレゼン

「ずいぶんと濃い組み合わせ」

本書の告知を見た時、そんなツィートをしたような気がする。

書籍「1分で話せ」、「0秒で動け」とベストセラー続きの伊藤洋一さんと、見た目のインパクトが強烈な澤円さん(書籍「マイクロソフト伝説マネージャの世界№1プレゼン術」)。

この二人が共著って、どういう形になるんだろうというのが本書を読んでみたきっかけでした。

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本書は大きくわけると3部構成。

  • 思索編:これからの時代に必要となる働き方や、生き方についての大切なメッセージ
  • 行動編:プレゼンに苦手意識を持っている人に向けて、実践的なノウハウを紹介
  • セッション
    • 自分の人生は自分で決める
    • 表現する人が生き残る時代
    • 誰もが未来の創造者になる

思索編、行動編は、伊藤さんの考えとノウハウ、澤さんの考えとノウハウを、お二人がそれぞれに語り掛けてくる文体です。

セッションの方は、伊藤さんと澤さんの対談形式でテーマごとの掛け合いを楽しめます。

ライブイベントだったら、きっと聴衆の質問にも答えてくれて、もっと楽しめそう、そんな期待が抱かされます。

印象に残ったフレーズ

自分の「譲れない想い」に立ち戻ればいい(伊藤洋一

うまくいかなくて迷うとき、自分にとって「これだけは譲りたくない」、その信念に立ち戻って決断すればいい、という強いメッセージ。

改めて、自分にとって「譲れない想い」って何だろう?と自問してしまいます。

その振り返りこそ大事なんですね。

何度も挑戦して得た結果に価値を求めない(澤円)

書いてあったことそのまま、ではないのですが、私はこのメッセージを読んだとき「何度も繰り返し挑戦できた、そのこと自体に価値がある」ことを思いました。

失敗にへこたれないことは大事です。

へこたれさえしなければ、結果は変えられる。

ちなみに私は「途中で少々へこたれてもOK」と思ってます。

風邪ひいて寝込むのと一緒。隊長と元気が戻れば、またやればいいんです。

いろんな読み方が出来そうな本

本書は、これからの時代を生きていくため、そして表現者としての核になる考え方を、主に若い世代に向けてまとめたものです。

だから若手を自認する世代の人は、自分に取り入れられるものはないかと探しながら読むと楽しめます。

「若い世代」からレンジアウトしてしまった世代にとっては「自分ももっと発信できるかも」と振り返るきっかけとして読むと楽しめる本です。

本書は気軽に読んで、しっかりと振り返る、そんな読み方がお薦めです。