バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - クォンタム思考

微分量子力学の話、多いな…

パラパラパラっと本書を眺めみると「読み飛ばしてOK」のアイコンが結構たくさんある気がします。

そこには量子力学の解説や公式、微分の説明が並びます。

「クォンタム」って量子のことですから、量子力学の話が出てくることは予想しましたが、控えめに言って、割りと書いてます。思考法の話じゃなかったっけ?と気になるレベルで。

まあ本文に「初回は読み飛ばしてOK」と書いてあるので、遠慮なく斜め読みで良いでしょう。

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クォンタム思考とは「未来じゃこんなの当たり前」を見つける思考法

で、タイトルになってる「クォンタム思考」とは何か、です。

本書からいくつかピックアップすると

  • 正解があるかどうかも分からない課題に直面した時に、正解にたどり着く方法
  • 一見すると「成功」が続いているように見受けられる状況の中で、課題をいち早く発見する方法
  • 日常感覚の世界を飛び越えたような比類なき思考
  • 天才物理学者の日常感覚にとらわれない発想法

およそ一般人が習得できそうな思考法に見えません。

あえてイメージで言うなら、タイムマシンで未来を覗き見ると、今からは想像もつかないような世界や仕組みがあることでしょう。

その未来の「当たり前」と「今」を強引に結びつける感じでしょうか。

知識を幅広く集めて(これが「フレーム・オブ・リファレンス」)、常識ではあり得ないことが起きたとすれば

  • 何が変わるのか?
  • どうなるのか?

この答えを夢想して、現実とのギャップを埋める道筋を見つける思考法がクォンタム思考、と理解しました。

何から始めよう?

何よりも幅広い知識、フレーム・オブ・リファレンスが必要です。

本書ではフレーム・オブ・リファレンスの形成方法論として5つを挙げています。

  1. 書籍・動画などのインプット
  2. リベラルアーツを学ぶ
  3. 量子力学を学ぶ
  4. 英語を身につける
  5. 社会人の基礎教養として財務三表(P/L、B/S、キャッシュフロー計算書)と契約書を読めるようにする

量子力学が関係なさそうに見えますが、パラダイムシフトを実感することが大事なのだろうと思います。

英語は「英語でないと得られない知識・情報」が少なくないから。

DeepLは便利だけど、まず知識や情報を見つけないと翻訳できないから、英語で探すスキルが必要なんでしょう。

集める知識は幅広さが大事なので、まずは苦手あるいは接してこなかった領域から始めるのが良いのかもしれませんね。