バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 地頭力を鍛える

ナントカ思考は世の中にあふれている。

ロジカルシンキングをはじめ、いくつも思考法を学んで試し続けていると、その視点や思考の切り口がだんだんと身についてきて、新しいことに取り組むにしても効率が良くなる実感があるものです。

ただ、いろんな思考法を知って使ってるつもりでも、ふりかえってみると忘れてしまってる考え方や、偏りがあることに気づきます。

だから、基礎を忘れないためにも時々は書籍で学びなおすのがおススメです。

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「考える」を考える

本書は「考える」そのこと自体を論理的に捉え、構造化したもの。

  • 「結論から考える」仮説思考力
  • 「全体から考える」フレームワーク思考力
  • 「単純に考える」抽象化思考力

本書は3章で「地頭力」の全体構造をザックリと俯瞰。

その後、仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力と、3つの思考力をブレイクダウンして解説していきます。

読後に本書全体を振りかえってみると、地頭が良い人が「考える」こと自体をロジカルに考察するとこうなるんだなぁと感心させられます。

つまり本書は地頭力を鍛え方であるだけじゃなく、「こんなアウトプットが出来るようになれば合格」と言える正答例でもあるんです。

地頭力」とは何か、どのように鍛えるのかを学び、自分を鍛えていくという意味では非常に有効な書籍です。

特に、地頭力を「結論から」「全体から」「単純に」この3つにまとめたことで、再利用しやすい思考習慣にできる点は秀逸ですね。

考えるべきテーマに出会ったら、「結論から」「全体から」「単純に」と唱えてみることから始めてみるとしますか。

補足

3つ目の「抽象化思考力」。

細谷功さんの書籍にこれをテーマにした「アナロジー思考(amazon)」があります。

ずっと前にこの本を読んだとき「これ、めっちゃパワフル!」と感動でした。

「アナロジー思考」も是非、おススメします。