バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - データ・リテラシーの鍛え方

回答者数の多さを誇るアンケートの多くは回答率が低く、しかも無作為抽出では…

無作為のアンケートや統計が無いわけではないのですが、私たちが日常生活で目にするアンケート結果、ランキング、統計結果のグラフには、それを作った人、あるいは公開した人の意図が含まれています。

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TVショッピングで「ご利用いただいた方の97%が支持しています」みたいな話、よく見かけますよね。

たいていの場合、嘘ではないんですよ。

嘘だと詐欺になりかねませんから。

本書は4つの章のうち3章までを、

第一章 「ネット・アンケート」に潜むウソ

第二章 すべての「ランキング」は参考値

第三章 「うまい話」には裏がある

のように、構成しています。

この3つの章で、データに対する誤解、誤認が蔓延していることを丁寧に解説しています。

「騙されるな」という警告なわけですが、裏を返せば「データの使い方の代表格」が紹介されている、とも言えます。

データは表現次第で、それを見る人の印象を誘導できる力があるわけです。

伝えたいことに注目してもらうため、大事なことの信ぴょう性を伝えるための事例として読むのはアリかなと思います。