バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 雑談の一流、二流、三流

最初のひと言

 三流は、「今日は暑いですね」からはじまり、

 二流は、「30℃を超えるそうですよ」からはじまり、

 一流は、何からはじめる?

本書の目次は各項ごとに、こんな風に書いてあります。

おかげで「一流は、何を最初に言うんだろう?」「ネガティブな話の対処法はどうする?」などと目次だけでしばらく考え込んでしまいました。

目次だけで楽しめた本は、ハウ・トゥ アート・シンキング 以来です。

ネガティブな話の対処法

 三流は、受け流し、

 二流は、同調し、

 一流は、どうする?

これなんかも「自分は普段どうしてるかな?」と振り返ってしまいませんか?

本書は目次で挙げたテーマ、状況ごとに、具体的なシチュエーションを挙げて、一流の方の雑談のはじめ方、広げ方、盛り上げ方などを解説した本です。

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でも、「雑談のためだけ」に活かせるわけでもないです。

ほめるところがない場合でも、過去との比較、つまりBefore→Afterを見ることで、ほめるポイントを発見することが可能(Chapter2 話の広げ方)

雑談という視点でみると、ほめるポイントの探し方なんですが、コーチングのポイントでもあります。

もう少し突っ込んでみると、『状況を見る視点』でもあります。

他者との比較や、時間軸で見た比較をすると、一つの状況を立体的に把握することができます。

一流の方はそういう視点を雑談に応用しているんですね。

本書は雑談をレベルアップしたい人向けっぽいですが、実は一流の方の行動様式を具体的事例で学べる、そんな書籍です。

雑談の一流、二流、三流

雑談の一流、二流、三流