読了 - 仕事に「好き」を、混ぜていく
「はじめに」にある通り、本書は電通Bチームにインターンとして入る疑似体験プロジェクトでした。
読み進めていくうちに、「自分にとって本業以外のB面って何がある?」「これはどう進めると面白くなるんだろう?」と楽しくなってきます。
本書は、中途半端にダイジェストするよりは、手に取って順を追って読みながらワクワクして欲しい、そういう本です。
B面の見つけ方、育て方などが具体的ですし、掲載されてるメンバーの声に臨場感を感じます。
まるで自分もその場にいて、他のメンバーが「私の場合はね…」と楽しそうに話すのを直接聞いているような気がしてきます。
- 自分の好きなことを好きでいいんだ!そこから何かが生まれていく可能性があるんだ(「0章 ようこそ電通Bチームへ」)
そう言われるとワクワクするもんですね。
「これから始めるなら、何しよう?」って考えちゃいました。
0章から1章に読み進むにつれて、B面を探し始めている自分に気づきます。
本書がBチームインターンプロジェクトだというのはホントですね。楽しいです。
ルール担当のメンバーの話も面白い。
彼はメンバーが持ち寄るいろんなジャンルの情報を見ているうちに、もう1種類、人をクリエイティブにしているものがありそうと察知。ルール担当になりたいと言い出した。(「1章 B面を見つける」)
確かに、いろんなところにあるルールを集めて見比べると、ルールを制定する視点や粒度、体系などが見えてきそうです。
これをまとめたら面白そうだと気づいたこと自体がスゴイんですが「B面って、こういうものでいいんだ」と思うと、なんかいろんなものをB面に出来そうで楽しくなります。
「電通BチームメンバーのB面パターン」は育成の場面でも使えそうです。
電通Bチームメンバーそれぞれが、どうやって自分のB面にたどり着いたかをパターン化してるのですが、これ「自分には何があるんだろう?」と振り返るときに良いですね。
日々の本業で見失いかけてたものを探すきっかけに使えます。
今度、後輩たちに教えときます。
「B面って古い言い方だな」
本書のサブタイトル「あなたのB面を本業に生かすヒント」を見た第一印象がコレでした。
レコードのように裏を「B面」と呼ぶもの、最近は見かけませんから。
でも、B面って大事だなと改めて思いました。
面白くてたまらない仕事ができている人はいいんだけど、そうでもない時、B面があると気持ちの切り替えができるし、熱中したり、ワクワクしたりすることもできる。
B面での経験や出会いで得たものがA面(本業)に良い影響を与えることも結構あります。
いや、結構楽しめました。