読了 - We are lonely, but not alone.
いつものように書店を探索していた時に見つけた「ファンコミュニティの作り方」の文字。
そういえばコミュニティの作り方を題材にした書籍は見たことがなかったな、と思って購入しました。
読後の第一感としては、コア部分のコミュニティの作り方については具体的で詳しく、著者の経験の深さを感じます。
個人的にはやや読みにくさを感じたり、話の前提に引っかかる個所もありましたが、コミュニティの作り方という領域の書籍が少ないという点では参考にしてもよいかも、と思います。
「コミュニティの作り方」で参考になるポイント(の一部)
いつものように、参考になったポイントを少しだけ引用させて頂きます(詳細を知りたい方は本書をご購入ください)。
参加者同士の交流を作ることで持続性が高まる
- 1対Nの関係がN対Nになると、参加者は「自分の居場所」だと感じることができる。
- 参加者にとっての「やること」を作る。何をやるのか分からないと人は動けない。
外界との接点
- コミュニティには、中と外の概念が生まれる。外部との接点を作ることがコミュニティ活性化の鍵。
参加者同士の交流を作っていくためにも、コミュニティ内のプロジェクトを作り、育てていくのが良いのですね。
運営サイドとしては、参加したくなるプロジェクトを、いいタイミングで投下していけるかが課題ですね。
どうしても言っておきたい苦言
他人の意見や書いたものに対して、ネガティブなことは可能な限り避けるようにしているつもりではあります。
ただ、これだけは苦言を呈したい、いや言わせて欲しいことがありました。
実は本書の2章の中で「酒蔵の杜氏さんに保存保存料の入っていない日本酒を飲ませてもらったら…」。
著者自身の文章ではなく、あくまで見つけたメルマガの話だとの断りはありますが、これはダメです。
大多数の日本酒に保存料は入っていません!
パックで売られるような安価な日本酒の中には酸味料を含んでいることもありますが、保存料が入ってない日本酒が希少であるように読み取れる文章を書籍で引用するのは不適切です。
ぜひ、訂正文を出して頂きたいものです。