バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 頭がいい人の読書術

"頭がいい人の~術"、"頭が良い人は~している" と見ると読みたくなるということは、頭が悪いと自覚している証拠なのかも?

本書を読み終わってから「なんでこの本を読んだんだっけ?」と振り返ってみて気づいてしまいました。

頭がいいと自負している訳ではないとは言え、頭が悪いと自覚するのも嬉しくはない。

まあネガティブに考えると、楽しくないのでやめときます。

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本書のコアメッセージ

振り返ってみて本書に書いてあることを章ごとに整理してみます。

1章、読み方の誤解を指摘。

2章、くじけずに読書を続けるコツ。

3章、読書による果実を得る。

4章、本以外のインプット。

5章、果実から次の花を咲かせる。

まとめると「読み方と読んだ後を変えると、読書を成長に繋げられる。成長を実感できれば読書が楽しくなる」ですかね。

共感、雑感

■ 頭のいい人はアウトプットありき

アウトプットする目的をもって読むと確かに読書は捗ります。

ただ、この場合の読書対象には小説やエッセイは含まれません。小説や物語などは世界観や情景を、エッセイは著者が語る姿を思い浮かべて読まないと楽しくありませんから。

■ 理解力が増すテクニック「わからない表現や言葉はどんどん飛ばす」

確かに、わからない個所を少々飛ばしても結構わかるものです。

前にハリーポッターの1冊目をペーパーバック(当然、全部英語)で読んでみた時に、このことに気づきました。

ハリーポッターの1冊目って、そもそも対象年齢が10歳前後の子供なので、意味が分からない単語や表現を飛ばして読んでも話の流れは分かるんですよ。

そして読んでるうちに英語らしい表現に慣れることに気づいたのは私にとっての発見でした。

■ 新聞はネット以上に世の中の流れが一覧できる

ずいぶん前ですがPodcast日経新聞の人が「新聞は見出し、リード、本文の順に読む」と言ってました。

まずは見出しをざっと見て何が起きてるかを知る。次に注目したい記事のリード(見出しの横に書いてある小ブロックで本文を簡潔にまとめたもの)で概略を掴む。さらに知りたいときは本文を読む。

これが新聞の読み方なんだそうです。

本文を読んだ後、リードや見出しを読み返すと、まとめ方の勉強になりますよ。

ついでに考察「頭がいい人」とは?

頭がいいと感じる人って、どんな人でしょう。

ざっくり挙げてみるなら「記憶力がいい」「理解力がある」「発想力がある」「頭の回転がいい」こんなとこですか。それぞれ考察してみましょう。

記憶力は、脳の容量と、記憶する仕組みに依存します。

理解力は、対象物の構造とプロセスのモデリングが出来ることと言えますね。

発想力は、発想方法と知識量に依存します。

頭の回転が速いとは、着想、分析、考察、結論付けのサイクルが速いということでしょう。

読書は、これらのことに糧を与えたり、エクササイズする効果があります。

だから頭のいい人は「本を読め」と言うのでしょう。

帯に書いてある「全部、読まなくてOK」は本当か?

結論的には「全部、読まなくてOK」は、その通りだと私も思います。

もちろん精読することにも意義はあります。

著者が何故その発想に至ったのか、文章中に使われている言葉のチョイス、書籍全体あるいは章ごとの構成の是非。ベストセラーとそうでない書籍の間で、これらはどう違うのかを考察することは『伝え方』を学ぶ格好の題材となります。

「つまらない本だなぁ」と感じる書籍に出会ったら、サッサと次の本に移るのも良いですが、「何故つまらないと感じるのか」を考えてみるのも一つです。

そうすることで自分にとって「つまらない本」を避けられる確率を高めることができますよ。

頭がいい人の読書術

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