バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - HBR ストラテジー論文ベスト10 戦略の教科書

まさに教科書。

経営戦略をテーマに論考を集めた本書。

目次だけ見ても、ビジネス書でよく見かけるキーワードが並んでいます。

第1章、戦略の本質

第2章、5つの競争要因

第3章、ビジョナリーカンパニーへの道

第4章、ビジネスモデル・イノベーションの原則

第5章、ブルー・オーシャン戦略

第6章、戦略実行力の本質

第7章、ストラテジック・プリンシプル

第8章、戦略と業績を乖離させない7つの法則

第9章、バランス・スコアカードによる戦略的マネジメントの構築

第10章、意思決定のRAPIDモデル

各章の著者は、マイケル・E・ポーター、クレイトン・M・クリステンセン、ロバート・S・キャプラン、デイビッド・P・ノートンなど、ファイブ・フォースやBSC(バランス・スコアカード)を提唱者として有名な本人が勢揃い。

オリジナルに触れられるという意味でも勉強になります。

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中でも、次のパートはグッときますね。

独自の活動なくして真の戦略は作れない

競争戦略とは、他者と異なる存在になることである。あえて異なる活動を選択することで、価値を独自に組み合わせ、これを提供できる。

(中略)

戦略の本質とは、「何をやらないか」を選択することである。

ブルーオーシャン戦略なんて、そのものです。

ちなみに3章まで読み終えた時点で、本書の48%。

内容も濃いので、時間をかけて読む方が良さそうです。

やはり本書の読み方として一番お薦めなのは勉強会ですね。

読んでみた結果の自分の理解、疑問を参加者全員で発表したり、お互いの理解の差について掘り下げた議論を交わしたりすると、かなり理解が深まります。

コロナが落ち着いたら、本書片手に勉強会してみることをお勧めします。

ハーバード・ビジネス・レビュー ストラテジー論文ベスト10 戦略の教科書

ハーバード・ビジネス・レビュー ストラテジー論文ベスト10 戦略の教科書

  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)