読了 - 簡単だけど、すごくよくなる77のルール デザイン力の基本
ダメなデザインには共通点がある。
- 見えない、読めない
- さえない、映えない
- 信頼性がない、うさんくさい
- 存在感がない、記憶に残らない
- シェアする気にもならない
なかなか手厳しいけど、うまく言い当ててるし、「その通りだ」と頷く指摘です。
デザインと聞いても「わたしは絵心がなくて」と遠慮してしまう人がほとんどじゃないかなと思うのですが、そんな人でもダメなデザインかどうかは分かるから不思議なものですよね。
「これは違う」をまず決める
1章の「いきなり手を動かさない」は、正直なところ「あ~、やっぱりそうなのね」と思ってしまいます。
デザインは伝えるためのものですから「目的と印象効果のゴール(インパクトを与えるのか、共感を呼ぶのかなど)を明確にする」というのが最初のステップになるのは予想通りでもありました。
アプローチとして面白いと感じたのが2章「これは違う」をまず決める。
どんなデザインが良いのかについては、すぐに頭に浮かばない場合でも、「間違いなく違う」ものについては、多くの人がはっきりとイメージを持っています。
この発想はデザイン以外でも使えますよ。
「良いもの」が思い浮かばない時、本書にあるように「こうは、なりたくない」を全部洗いだしていけば、何を求めているのかが具体化できそうです。
その具体的手段として紹介されてる「イメージボード」は発想を広げたり、他の人と共創したり、コラボレーションする上でも、有効な手段だと思います。
イメージボード
- なるべく言葉を使わずに絵や写真を使う
- 成果や目的の話を描く
- 2枚以上つくる
- 下手でいい。素材集でもフリーイラストでも可
- 未充足であることにフォーカスする
今度、何かで試してみよう。
王道の3色選び「地色、文字色、ポイント色」
色に統一感を出すと、よく出来てる感が増しそうですね。
色の話の中では主役カラーの決め方も参考になります。
- いつも掲げているビジョンやコンセプト
- 商品やサービスの中にあるストーリー
- 日本の伝統色など文化に根付いた色見本から選ぶ
- 世界観を決める
読んでて思ったのは「自分の色」「自分のカラーパレット」を考えてみると面白そう、です。
う~ん…緑っぽい感じかなぁ…
ちょっと本屋に行って色見本とか眺めてみよう。
おわりに
全体的に読みやすい本なので、割とサクッと読めます。
1~6章までがデザインの考え方で、後半はTipsっぽい話です。
書籍として読むだけよりは、手近なテーマで演習しながら読むのが良さそうに感じました。
- 作者: ウジトモコ
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2019/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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