バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 「ホットケーキの神さまたち」に学ぶ ビジネスで成功する10のヒント

帯には「異色のビジネス書」、序文の冒頭には「ガイドブックとしても使えて、ビジネス書としても役に立つ」、そう書いてます。

特に本書のパートⅠ「ホットケーキの名店探訪記」は、美味しそうな写真と食べたくなるような話が満載です。

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本書と初版限定特典

改めて本書の構成を見てみると半分以上が美味しそうな話。

お腹すいてる時は読まない方がいいです。

<グラフ>

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ビジネスパート、少な

繁盛店から学べるビジネスの視点

ビジネスパートについて、著者がホットケーキ店を題材にしたことを大胆にまとめると、

ビジネスの本質は差別化であり、繁盛店は差別化に成功している。ホットケーキのように何処でも食べれそうなものにも繁盛店であれば差別化に成功しており、参考にすることができる。

こんな感じでしょうか。

本書では10のヒントと、その実例としてのホットケーキ店の取組みや考えを紹介しています。

本書中、印象に残った個所を少しピックアップしてみます。

■「どこにでもある定番がめちゃめちゃ美味しかったら、必ず売れます」

確か料亭についても似たような話を聞いたことがあります。お惣菜のようなありふれたものであっても、やはり家庭で食べるものとは一線を画すものらしいですね。

料理に限らず、誰でも出来ることほど巧拙があるとインパクトを与えられるということなんでしょう。

■ 通行人はお客様ではない

人通りが多いから繁盛するわけではない、言われてみると当たり前なのですが、確かに見落とし易そうです。

逆説的に見れば、人通りが少ないから商売できない訳でもない、ということなのでしょう。

ただ商圏に人が多い方が差別化しやすいのも事実だと思います。

東京には納豆専門店やミルクティー専門店、ハワイの定番ローカルフード専門店なんかもあるみたいですね。

特化すればするほど真似されにくい差別化ができますが、ターゲット層は狭くなります。

バランスの見極めはもちろん大事ですし、視点を変えることでターゲット層を変えられないかと考えることも大事ですね。

まとめ、でもないですが

ホットケーキという、ありふれた商品で差別化を実現している例だからこそ、自分の仕事を見直す切っ掛けとしては良さそうです。

ただエピローグにある以下の一文だけは引っかかります。

この本が出版されたら、お世話になったみなさんと、美味しいホットケーキを食べながら、シャンパンで乾杯したいと思っています。

私は、ホットケーキにはミルクがベストだと思います。

あ、やっぱりホットケーキ食べたくなってきた…