バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

小さく成功することの意義

新しくお付き合いを始める顧客との初仕事では、まず小さく成功することがとても大事だと言われます。
プロジェクトの早い時期に実らせる小さな成功は、顧客に「最低限、一緒に仕事ができそうなチームらしい」という安心を提供することができます。

顧客(実は自社の上司なども同じなのですが)を不安なままにしておくと「ちゃんと仕事をしてくれているのか」を推し量るために、あれこれ報告を求めてきます。

要するに管理資料というものは、作業だけ見ててもうまくいってるのか分からないから、うまくいってるかどうかを類推するために作ってるような気がします。

たとえば議事録は後になって、図らずも顧客の期待を裏切ってしまったときに「でも、あの時、こう決めたじゃないですか」という言い訳をするためのもので、本当に顧客の期待通りにプロジェクトが成果を上げたとすれば、顧みられることのない資料だと思いませんか?

私はよく、決定事項しか書いてない議事録を作ったり、議事録作成そのものを省いたりしますけど、顧客との合意事項が設計やアプリケーションにきちんと反映してさえいれば問題になったりしません。

小さくてもいいから早期に「顧客の安心を作る」。

これが出来れば、面倒な管理資料は確実に減ります。