バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - たった3品で繁盛店はできる! 居酒屋の神様が教える小さな商売のつくり方

佰食屋の本を少し前に読んだせいか、メニューが3品だけの居酒屋の話なのかと思って読み始めました。

f:id:ino-agile:20191117120533j:plainTomoyuki MizutaによるPixabayからの画像>

ま、当たり前かもしれませんが、そんな話ではありません。

ざっくり、まとめるなら 著者を「お父さん」と呼ぶ著者の店の若者たちに著者が個店を繁盛させる店づくりを教える日々のやりとりを書籍化したもの。

個店を繁盛させるのには、店主と店員がお客さんとの触れ合いで「お客さんが楽しい時間を過ごしてもらう」を作り続けていくこと。

お客さんの「また、来たい」をどう作るかなんだけど、それを、気軽に来て楽しい時間を過ごせる場所というジャンルで実現するのが個店の居酒屋、というところでしょうか。

タイトルの「3品」は、おでんでもハンバーグでもいいけど、自信持って勧められるものは三品くらいあれば良いよ、という意味でした。

売るストーリーを頭で思い描け

料理で言えば、どんな料理を作るってことだけじゃなくて、それをお客さんの席に運んで喜んでくれる姿までを思い浮かべるということ。

そこまでのストーリー全体を想像できなきゃ、売れる商品にはならない。

居酒屋での商売でもストーリーで考えるんですね。

お客さんが店に来たとき? そろそろ2杯めのころ?

どんな風に話しかけながら、その料理をお勧めするのか、ストーリーを想像すると小鉢がいいのか、皿で出すのかが見えてくる、ということでしょう。

地力を引き出す人の育て方

3章は人の育成についての章ですが、ここで共感したのはこんなフレーズ。

できないヤツをどれだけ戦略にするか、と考えることがものすごく重要

できる人をメンバーに抱えたいのは当たり前ですが、今いるメンバーをどうすればチームのパフォーマンスが上がるのかを考えることでリーダーが成長しますよね。しんどいけど。

まとめ

書いてる話が具体的なので居酒屋さんはとても参考になるけど。他業種でも参考になるように思います。

すぐ始められることからやる、というだけだと抽象的ですが、本書ではすぐ始められることの見つけ方も気づけるかなと感じました。

ITで居酒屋っぽい仕事ってなんでしょうね?

顧客密着が継続需要につながるという意味であれば、アカウントSEみたいな仕事でしょうか。

ちょっと考えてみよう。