バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - 0秒で動け

「スピードが大事」

「人生は時間が限られている」

「だから早く動いたほうがいい」

そんなこと、頭ではわかっているんです。

いきなり、こんな出だしで始まる本書。

パラパラっと眺めても区切りのページやタイトルがあって読み易そうな印象を受けました。

「0秒で動け」という本なのだから、じっくり読み込むスタイルじゃない方がいいですね。

先々週の金曜日、仕事帰りに「なんか面白そうな本ないかなぁ」と立ち寄ったジュンク堂の新刊コーナーで本書を見つけました。

私にとって著者の伊藤洋一といえば、iPodを持ち歩いてた頃に毎週のように聴いてた「伊藤洋一のビジネストレンド」というPodcastで、経済のトレンドを分かりやすく解説してくれる人という認識でした。

前著「1分で話せ」も長い間、本屋の目立つ棚の常連だったので、その存在には気づいてましたが、シンプルに話をまとめる話し方の書籍だろうと思って、なんとなく先送りにしたまま。

で、この本を見つけた時、「おっ、1分から0秒になった」と、つい惹かれたというわけです。

この本、全体の印象

読み易い!

分かりやすい!

この本、使える!

です。

ザックリし過ぎですね。もう少し、説明します。

1章、結論を出せ!

2章、一歩踏み出す

3章、人を動かす

4章、自分を動かし続ける「軸」を持て

と構成されてる訳ですが、各章ごとに数個~10個くらい、動くためのポイントを挙げて解説するスタイルです。

特徴的なのは、ポイントそれぞれに

動ける人の考え方

○ 動くための「スキル」を持っている

× 「やる気」のみに頼る

といった扉のページを入れてあるので、視覚的に記憶に刷り込む工夫があるところです。

これが、いい感じのテンポを作ってて、ちょっとしたスキマ時間でも読み易かったです。

行動し始めるためのプラクティス

内容的には「それは知ってる」とか「そうそう、そうだよね」と共感することもあって、新味がないと思われる読者もいそうです。

でも、プラクティスってそういうものです。

言われてみれば「知ってるよ」と思うことでも、習慣化してないと必要な場面で思い出せない、それがプラクティスですよね。

本書では「頭出しの結論を出す」「β版を出す」「仮説力を鍛える」など習慣にすることで自分の行動を変えられるプラクティスがうまくまとまっていて、時々、読み返すというよりは身につくまでは繰り返し読む、眺めるのが良い本です。

そうは言っても240ページもある本を、毎日読み返すのも現実的じゃありません。

でも、いい方法、ありました。

本書を読み終わって「この本の印象をまとめるとすると…」と考えながら、ページをパラパラめくってる時、

あ!

ひらめきました。

その時ノートに書いたメモがコレ(↓)です。

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本書の表紙、章の扉、ポイントのページをスマホで撮っていって「0秒で動け」アルバムを作ります。

それで、「結論を出す時は…」とアルバムの中からポイントのページを見れば、どう動けば良いか教えてくれます。

電車移動やコーヒーブレイクなどのスキマ時間に眺めてもいい。

めっちゃ簡単。これ使えるに違いない!

で、出来たのがコレです。

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すみません、画像が粗すぎますよね。

書籍の内容撮影は控えたということにしておいてください。