バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

システム思考って、やっぱりコレが肝かな?

前に読んでた「リファクタリング・ウェットウェア」の脚注で見つけて
気になったので「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?」を読んでみました。

この本、読みやすいですね。

一つひとつの章が大体15分くらいで読めるし、文章も読みやすいので、通勤時などの隙間時間で読むのには最適の本でした。

全体として、システム思考の概略を掴むのには良さそうな本です。

「状況が整理されてないな」と感じるときに因果ループ図を描いてみると「現状を変えるには、どの要素を変えたらいいのか」と発想する事ができるようになってきます。また、不条理なことを言ってくる人がいたとして、その人を動かしてるシステムに思いをめぐらすと「この人と話をしてても何も変わらない」と感じることもあります w

実は私がシステム思考を知ったのは2004年。
XPJUGの関西支部にあったビジネスモデリング分科会で教わりました。
教わったのは因果ループ図(本書では「ループ図」)とシステム原型だったのですが、因果ループ図こそ、この考え方の肝だと感じました。

その当時に気付いたんですが、因果ループ図とロジックツリーを組み合わせると結構使えるんですよ。

重要と考える変数を良く(増える/減る)することを重要課題とおいて、その変数に影響を与える変数を変えることを課題、というようにロジックツリーを展開していくと、結構もっともらしい「課題対策の検討」に見えるんです。
(下図はXPJUG関西支部 ビジネスモデリング分科会の報告資料より)

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法