バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

ユーザーの要望だからといって、なんでも書けば良いというわけじゃない

ヨソの会社ではこんなコト無いんでしょうか?
ウチの会社で私が後輩たちに教えることに
「何でもかんでも、書くんじゃない!」
というのがあります。

ソフトウェアの要件定義や基本設計で、ユーザーと打ち合わせる際に
ユーザーは様々な要望を伝えてくれますが、この要望を要望一覧や
設計書、議事録などに記載したものを見たときに、

何でもかんでも書くんじゃない!

と教える(叱る?)ことがあります。

本来、誤解や、後になって忘れることを避けるために
ちゃんと書き物に残すことは意味があるのですが、
ユーザーが発言する要望の中には、「ちょっとした思いつき」や
「出来ると嬉しいけど、投資対効果が想像つかないモノ」なども
含まれています。

つまりユーザーは、ITの専門家であるSEに取りあえず
ぶつけてみたら、自分のアイデアが荒唐無稽なのかどうか、
あるいは、もっと良いやり方を教えてくれるに違いないと
考えて『言ってみただけ』なのかもしれないのです。

この『言ってみただけ』が、要望一覧などに反映された時点で
ユーザーの中では『検討に値するアイデア』として受け入れられた
と理解することがあります。

こうなると話は厄介で、コストや工期を考えると出来るだろうか?
と思うような要望でも「出来るかどうか?」ではなく、
「やるためには、どうするか?」という話をせざるを得なくなったりします。

要望を聞くときは、その要望の実現性、要望を実現したときの効果、
代替案の有無を、その時、その場で確認したほうが無難です。