バナナでも釘は打てる

柔らかく美味しいバナナでも、ちょっとした工夫で釘は打てます

読了 - それ、なんで流行ってるの?

なぜ、この本

装丁が気になったんだったかな。

この本のサブタイトルは「隠れたニーズを見つけるインサイト思考」。

以前、「知識体系」が自分のテーマだったこともあって、思考法に関する書籍や記事は今も気になります。

インサイト思考は、どんなのか知らないなーと思ったのが手に取った理由かもしれません。

インサイト」って

単に「インサイト」でググると1ページ目は、ほぼHondaの車だけでした。

実際のところ「インサイト」は、マーケティング用語のようで、「消費者の心のツボ」「潜在的で未充足のニーズ」「見えない欲望」を表すそうです。改めてマーケティング用語としてググってみても「人を動かす隠れた心理」「購買意欲の核心やツボ」のように、定番の説明みたいなものが無さそうに感じます。

単語だけでググっても簡単に見つからないということは、あまり使われない言葉ということでしょうか。

意味的には本書中にある「まだ気づかれていない需要」がイメージし易いですね。

本書そのものはというと、インサイトの機能、重要性、見つけ方、事例が書かれています。

著者が博報堂ブランドデザイン研究所のリーダー(今はわかりませんが、少なくとも執筆当時はそういうポジション)であるせいか、広告を作る人向けの文章という感じがします。

私にはちょっと共感しづらかったですね。

「クリエイティブ・ブリーフ」は面白そう

広告を作る過程においてクリエイティブ・ブリーフというものを作るのだそうです。

これは広告設計の仕様書で、5つの要素で構成されているとのこと。

  1. その広告で果たすべき役割
  2. ターゲット(誰に向けた広告か)
  3. ターゲット インサイト(消費者が「そう、それ!」と思うこと)
  4. プロポジション(伝える内容・主張)
  5. トーン・オブ・ボイス(どのように伝えるか)

今度、顧客向けの提案書を書く時に作ってみようかなと思います。